カウンセラーの大西さおりです。

夏になるとなぜだか増えるのが怪談などの「こわい話」です。
おばけや幽霊を見た、なんて話で盛り上がったことがあるのではないでしょうか。

そんなおばけの大部分は、私たちの「こわい」という気持ちが見せているものです。
おばけがいたらどうしよう…と恐れていると、なんでもないこともおばけっぽく見えてきてしまう。
ただの木目が人の顔に見えてきたり、何もないのに「なにかの気配」があるような気がしたりといったことです。
まさに「幽霊の正体見たり枯れ尾花」というやつですね。

私たちのこころは“自分が思いたいように”ものごとを見たり感じたりしがちです。
嫌われていると感じたらその人の言動すべてが悪意があるように思ったり、自分はダメだと思い込んだらなにもかもうまくいかないように見えてきたり…。

自分のなかにある「思い込み」が本当のおばけなのか、単なる枯れ尾花なのか。
自分のこころが見せている「おばけ」は意外とあちこちにいるのかもしれません。