カウンセラーの大西さおりです。

９月は防災月間です。
みなさんも災害時のために、日頃からさまざまな準備をされていることと思います。
「なにかあったらどうしよう」という不安や心配があるからこそ、そうした行動がとれているのです。

ただいつもいつも「なにかあったら…」と不安や心配にとらわれていたのでは、いつしか疲れはててしまい身が持たなくなるというのも事実です。
そうしたストレスを避けるため、わたしたちには多少の異変があっても「大丈夫だ」と判断してこころの安定をはかろうとする働きが備わっています。
ところが普段はわたしたちを守ってくれるこのこころの働きも、実際に危機に直面したときに逆効果になってしまうことがあるのです。
本当はとても危険な状況なのにもかかわらず、つい「まだ大丈夫」「なんとかなる」などと考えてしまうことがあります。
こうしたこころの働きがあるということを覚えておいて、いざというときに適切な行動がとれるようにしたいものです。