カウンセラーの大西さおりです。

ときにがんばりすぎて力尽きてしまったような人がいます。

「がんばる」というのはもともと悪いことではないはずです。

ちょっと上を目指そうとか、より良いものを求めていくというのはとても大事なことだからです。

けれどもそこに「いつも」とか「もっと」という言葉がついたり「がんばらなくてはならない」となってくると、ちょっと問題です。

がんばる＝上ばかり見上げているのでは、いつか限界がやってくるからです。

「飛ぶためにはかがまなければいけない」

これはiPS細胞を作り出してノーベル賞を受賞した山中伸弥教授の言葉です。

かがみこむというのは一見、飛ぶこととは真逆のような動きです。

でも一度かがみこむことで、力をため込むことができます。

それがさらに上に飛ぶ力となるのです。

失敗することや立ち止まることをおそれていては、それ以上の場所へ高く飛ぶことはできません。

がんばるばかりでなく、ときにはかがみこむことも忘れずに。